
スマホゲームの課金に関して、消費者委員会が
内閣府に報告書を提出へ。
●スマホゲーでの問題点をまとめて提出
消費者委員会は、内閣府の下に設置された独立機関。
消費者問題に関する各省庁を監視し、チェックするのが主な仕事の
審議会です。
今回提出されたのは、
昨今問題が多発してるスマホゲームの問題点に関するもの。
報告書は
こちらで見ることができます。(PDF)内容ではスマホゲームが新しい形式のサービスであり、
以下のような特徴があると指摘。
・1 小さな子どもから大人まで年齢を問わず利用可能。
・2 時間や場所を選ばず利用可能。
・3 ゲームの中で比較的簡単に課金される仕組みとなっている。
・4 スマホゲームで見られる電子くじは一般的に射幸性が高いと考えられる。
・5 位置情報を利用するなどスマートフォンの機能を利用したゲームがある。
今後注意すべき観点としては
「適正な環境」、「射幸性」、「未成年者の高額課金」が
挙げられています。
◆「適正な環境」について・アイテム等の出現率やアイテム等を取得するまでの
推定金額については、
利用者に適切に情報提供されることが望ましい。
・アイテム等の適正な出現率については、
具体的な数値の基準を示すことは困難であるが、
事実上出現することが期待できないような
極めて低い確率に設定した場合、利用者がそのことを
認識できないような形で電子くじを引かせることは
消費者保護の観点から問題になり得る。
・仮に、事業者が合理的な理由なく恣意的に利用者や
その課金状況によってレア商品の出現率を変え、
利用者がそのことを認識できないような形で提供することは
消費者保護の観点から問題になり得る。
・ いわゆるフリーミアムモデルのように、ゲームを進行させていく上で
課金が発生し得るゲームについては、
ゲームのダウンロード時など適切な場面において、
その旨を利用者に認識できるような形で表示することが望ましい。
・スマホゲームは未成年者にも利用可能なサービスであるため、
表示方法や表示内容について未成年者にも理解できるよう
分かりやすいものとすることが望ましい。
また、スマホゲームには性的、暴力的な表現など、
未成年者に与える影響を考慮する必要があると考えられる内容を
含むものも想定されるため、ゲームのダウンロードの際に
スマホゲームの内容が分かるような表示とすることが望ましい。
◆ガイドラインの策定等の事業者等の自主的取組・スマホゲームについて、事業者団体によるガイドラインの策定や
事業者による啓発活動など消費者保護のための自主的な取組が見られる。
これらの取組は、消費者保護に重要な役割を果たすものである。
事業者等が自主的に取り組むものではあるが、
各事業者等においてガイドラインを尊重し、
その内容を遵守することが望まれる。
・事業者等の自主的な取組によるスマホゲーム市場の適正化の
観点からは、事業者団体への加入の促進や
その取組内容の普及が望まれる。
◆スマホゲームの電子くじと賭博罪との関係スマホゲームの電子くじに関しては、
ゲームのプログラムによって排出されるアイテム等が
決定されることからすれば、「賭博」にいう「偶然性」の
要因を満たしていると考えられる。
また有償で入手したオンラインゲーム内の
アイテム等については「財産上の利益」に当たる場合も
あり得るとしています。
利用者が換金を目的として利用する場合には
「賭博罪」に該当する確率が高くなるとも指摘。
◆スマホゲームの電子くじの射幸性一般的にスマホゲーのガチャは射幸性が高いといわれていますが、
その点に関しても報告書では指摘。
「スマホゲームで見られる電子くじは、
利用者にとって、ゲームを有利に進めることができる、
又は、レア度が高い等、獲得意欲を生じさせ得るアイテム等を
くじの対象とした上で、前述のとおり、スマホゲームのプログラムという、
利用者にとっては、全くの偶然性によって排出されるアイテム
等が決定されるといった特徴があり、一般的に射幸性が高いものと考えられる。」
また風営法に関しては、パチンコとは違い物理的な設備が
設置されていないために、
現時点では触れることがないとしていますが、、
「スマホゲームの利用を要因とするトラブルの動向について、
社会的悪影響が生じていないかどうか、今後の動向が重要である。」
としている。
◆未成年者における高額課金未成年者の課金に関しては以下の特徴がある。
① 一般的に年齢が低年齢であればゲームへの没入感が高い。
② 未成年者は成年者と比し判断能力が十分であるとはいえない。
③ 未成年者のうち中学生以下の者が自由に使える金額は
主に小遣い程度である
以上の事から未成年者が高額課金の消費者被害から
保護することが重要としています。
報告書は長いので、それぞれの部分を抜き出してますが、
過去にネット上でも散々問題ではないかといわれてきた
射幸性の高い課金に関して、
かなり踏み込んだ内容となっています。
今後のスマホゲームの課金に関して、
この報告書がどのような影響を与えるのか
気になるところですね。
■関連リンク
スマホゲームに関する消費者問題についての意見
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